福岡の老舗インドカレー屋さん「ナーナック」と辛い物中毒について
週末、無性に辛い物が食べたくなって、
辛い物を食べるためだけに歩きまわった。
行きたいと思っていたカレー屋さんはその日お休み。
西通りの人気スリランカカレー店は長蛇の列で断念。
もうこ―なったら絶対辛いカレー食べたい!
と口の中がキャーキャー言ってるのに
蒸し暑い中歩き回ってもう探し回る元気がない。
そんな時、ふと目に飛び込んできた緑色の看板。
「本場インド料理 ナーナック」!
福岡に住んでいれば絶対聞いたことあるだろうし
行ったことある人も多いはず。
福岡に住んでいてある程度の年齢いっている人は、
中洲の映画館でナーナックのCMが必ず流れていたことを
間違いなく知っているはず。
インド人が満面の笑みで
「オマチシテマ~ス!(マにアクセントね)」
と言う、なかなかインパクトの強いCMだ。
(いまでもあれ、中洲では流れているのかな)
もちろん私も行ったことあるが、15年以上前のこと・・・
はじめて行ったあの時は、インド料理専門店もまだ少なく
映画館のエスニックな雰囲気にあこがれて
ワクワクしながら行ったのを覚えてる。
味はあんまり覚えていない。
今となってはインド料理専門店も数多くあるので、
ナーナックの存在感はそれほどでもないが、
かつては福岡でインド料理と言えばナーナックだった。
また行けるなんてちょっとドキドキする。
というわけで14時過ぎてやっとこさカレーにありつけた。
久々の店内は古びていていかにも老舗の雰囲気が漂っている。
にこりともしないインド人のおじちゃんに
チキンカレーの辛さ30倍を注文。
50倍にしようかと思ったけどカレーのうまみを味わうため我慢。
ランチで選べるカレーは数種類あり、
ライスでもナンでもOK、両方着いたセットもある。
辛さも50段階で選べるオーソドックスな感じ。
日曜だったけどサービスのおじちゃんと、
コックさん2人しかいなかった。
お客さんも少ない。
平日のほうが人多いのかな・・・
歩いて5分しか離れていないスリランカカレー屋さんが
行列だったのをさっき見てきたので、
小さいころからナーナックのCMに親しんできた私としては
ちょっぴり寂しいような気もした。
だって30年も続いているわけだし、味に間違いはないはず!
にこりともしないおじちゃんが運んできてくれたチキンカレーは
確かに間違いのないインドカレー!!って感じの味で安心。
ナンはふんわり厚めに焼かれていて、
ちょっと甘みがある私が好きなタイプ。おいち~!
連れが注文したキーマカレーもスパイス絶妙でとってもおいしかった。
半分くらい食べ進んだあたりで50倍にすればよかったと後悔。
このしっかりとした味付けなら50倍でも十分うまみが味わえるはず。
大人になり美味しいインド料理をそこそこ食べてきた私も納得の、
複雑なスパイスの風味が素敵な元祖インドカレー。
これから10年、20年、とぜひ頑張っていただきたいもの。
にこりともしないおじちゃんは、
営業時間すぎても私達を急かすことなく
ゆっくりと時間をすごさせていただいた。
ちなみにこのおじちゃん、歩く速度がものすごく遅くて
多分時速1キロくらい。満席の時はちょっと急ぐのかしら・・
にこりともしないんだけど、お水のお代わりとか頼んでも
いやな顔も特にしない。
日本人の店員がこんな風だと、
確実に感じ悪い店員と思われるのだろうが、
インドのおじちゃんってだけでなんだかそんなもんかな、
と思ってしまうから不思議~。
そういう客に媚びない接客もなんだか
エスニック気分を助長する要素だったりするのかもしれない。
とにもかくにも、カレー食べたい発作は無事収まったし
久しぶりに行ったナーナックがちゃんと美味しいことも分かり
とてもよかった。
ところで辛い物って好きな人と苦手な人に分かれるけど、
私にはどちらかというと、世間で
「激辛」って言われるくらいの辛さがちょうどいい。
でもなんでこんなに辛い物が好きなんだろう。
唐辛子は入れても入れても我慢できない辛さにならないので
適当なところで妥協する。
激辛料理も辛くて食べられない!ってなったことはない。
唐辛子の刺激が大好きなので、
私にとっては、「激辛」=「うまうま」 なのだ。
ストレスがたまっていたり
追いつめられている時に
辛い物が食べたくなるって聞いたことがある。
反対に、ある程度の辛味はストレス解消に
役に立つって言う研究結果も出ているらしい。
そのほかにも、辛い物が食べたくなるのは、
新しいものや危険なことが好きだからとか、
誰かに背中を押してほしい気持ちの表れだとか、
臓器の機能が落ちていて体が代謝を上げようとしているとか。
まあそれはそれは様々な説がある。
食べ過ぎると内臓の粘膜に負担がかかるから
使用料はほどほどに控えたほうがいいというのもよく聞く。
私は「常に」辛い物が食べたい。
ということは、私は、
いつもストレスMAX状態で、
何時もスリルを求めており、
自分一人では決断することができず、
胃に穴をあけるほどの刺激的な食べ物を
胃腸が弱った状態で食べている
ってことになるのね、ふむ。
全然気にしていないし辛い物を食べるのをやめる気もないけど。
話がそれちゃったけどナーナック、
今度はラムチョップカレーを食べにまた行って来よう。
50倍で。
にこりともしないおじちゃん、またいるといいな。
by ウルトラエイト
楽しい文章をありがとうございます。「ナーナックのインド人おじさん」私も覚えています(笑い) 私も、カレーは辛い奴が好きですが、「ウルトラエイト」さんに比べれば可愛いものです。「ココ壱の辛さ5倍」で、全身汗まみれになりながら食べています。たまに辛いカレーを食べたくなるのも、中毒性がありますよね?カレーを食べたくなる時の心理状態、勉強になりました。暑くなって行きますが、お体お気をつけてお仕事頑張って下さい!
JI-JI さん。
コメントありがとうございます。
ナーナックのおじちゃんいい味出してますよね!
私の辛い物好きはほぼ病気に近いです…
ココ壱、辛くすると追加料金とられるところがちょっと納得いかないんです。私だとすごく高くついちゃいますから(笑)
夏の暑さも辛い物で吹き飛ばしてお互い頑張りましょう!
私もカレーが大好きです!
激辛は苦手ですけど・・・
基本はキーマカレーが好きですねw
噂のタイ風カレー「マッサンマカレー」を食べたことがあります。
カレーは美味しかったのですが、
お米が、タイ米だったのが残念です。
まだまだカレーは進化しそうですね。
すてきなおじさん さん。
タイのカレーいいですね~。
スリランカカレーも好きです。
福岡も世界中のカレーが食べれるようになって楽しいですね。
確かにコメは日本の米が一番ですね!
カレーが食べたくなってきました・・・(笑)
シンガポールにちょっと住んでた時、地元のインドカレー屋さんでサグ=パニール(ほうれん草とインドクリームチーズのカレー)食べましたが、30sドル(約2000円)もしました。
絶対ぼってるとおもいます。
参考までに、英語喋れる移民がシンガポールのマックでバイトしたとして、時給は約3sドル(200円くらい)なのに、家賃がワンルームで3~8万します。(3万は売春町レベルの治安の立地)
どんだけ。。
ちなみに似た区域にある、チキンライス定食はごはん、チキン、スープ、きゅうりつきで3sドル(約200円)
タンドリーチキンも高いし、スパイスの問題なのか、インド人が商売上手なのかなあ?
福岡のインドカレーなら、私は博多くうてんにあったカレーが美味しかったけど、ちょっと割高なせいか、閉店してた。
まあごはんかナンおかわりしほうだいとか、どこかサービスしないと、博多っこはラーメン屋にいっちゃうから。。
手作りなら、GABANのカレーセットがおいしいと思う。
スパイス30種類を組み合わせて好みの辛さのインドカレーが作れてスパイス600円くらい
ハンズに売ってます
あと、インドおたく漫画家の流水りんこ先生のエッセイ巻末に本格的なフィッシュカリーと
バナナカリーの作り方がのってたにで、いつかお金に糸目をつけずにやってみたい。
あと、上記番外編の流水家の食卓にあった、インドのスイーツ「パヤサム(ライスプディング)」にトライしてみたら、すごく美味しかったです。
(インドのパヤサムに限らず、スイーツは全部震えがくるほど甘いらしいです)
むしろカリーと金と宝石とブッダ聖地と果物のために
一度インドに行ってみたいです
ゆきうさ@祇園さん。
お早うございます。
シンガポールに先月まで3年住んでた友人がいますが、
やはりレストランでの食事は割高だと言ってました。
くうてんのカレー屋さん閉店しちゃったのですね~
西新のシブシャンカルが個人的には好きです(#^.^#)
オーナーのおじさんが、インドの方にしては珍しく
日本の職人!って感じで食べるほうも気合が入ります。
GABANのスパイスは間違いないですよね~。
糸井重里さんが作ってる「カレーの恩返し」っていう
スパイスミックスを初めてトライしましたがおいしいですよ!
ガラムマサラみたいな感じで辛みはないので、
唐辛子と合わせて使います。
インドは私も行きたかったけど行けなかった場所の一つです。
いつかカレー三昧ツアーに行ってみたいです。